嗅覚、味覚異常があればコロナ感染？｜ブログ｜習志野台の内科・小児科・皮膚科・アレルギー科

阪神タイガースの藤浪選手やタレントの森三中の黒沢かずこさんは嗅覚、味覚異常の症状

があり、新型コロナ陽性でした。

最近になり、アメリカ耳鼻科学会が発表したデータによると新型コロナ感染患者さんの

３０％程度に嗅覚、味覚異常があるそうです。

自分でも気がつかないこともあり、感染が確認された方に聞くとそのくらいの割合になるそうです。

ただし、他のウィルスによる風邪や副鼻腔炎、花粉症などでも臭いを感じにくくなったり、

口が渇いて味が感じなくなることもあるので嗅覚異常、味覚異常→新型コロナというわけでも

ありません。

一つだけ言えるのは新型コロナの場合は症状の現れる確率が高い点です。

韓国や、ドイツ、イタリアなどでも新型コロナの患者さんの３０～４０％は嗅覚異常、味覚異常を

訴えるいうことですのでやはり新型コロナを疑う一つにはなります。

そういった患者さんにＰＣＲ検査をすべきか？という点ですが、

嗅覚異常、味覚異常があってもその他の症状（熱、倦怠感、筋肉痛、咳など）がない場合は

今の日本の基準ではＰＣＲ検査はしないと思われます。

検査しないで怪しいと思われる方については症状がおさまるまで、あるいは感染力が低下する

１週間を目安に自宅待機が望ましいとされております。もし自宅待機が難しい場合は

不要不急の外出は控え、３密空間に行くことは避けていただきたいと思います。

無症状または軽症の方すべてにＰＣＲ検査というのは今に日本の限られた医療資源の中では

大変難しい状況です。