やけど/擦り傷外来
Burn・Scrape
〒274-0063千葉県船橋市習志野台6-3-25
やけど/擦り傷外来
Burn・Scrape
日常的な擦り傷、切り傷、刺し傷、咬み傷などの外傷、やけどを診療します。
お子さんからご高齢の方まで、治療を行ってまいります。
外傷の治療において、感染を合併させずに、傷跡を残さないようにするためには初期の治療が大切です。まずは何より創部の汚染がある場合には徹底した創部の洗浄が大切になります。しかし、なかなか創部の徹底した洗浄は痛みが強く、ご自宅では難しい事が多いかと思います。クリニックでは麻酔を用いて痛みを迅速にとり、その後しっかり洗浄致します。
突然のケガ・やけどはご不安になられることと思います。まずはお気軽に受診してください。
犬や猫などの動物に咬まれた傷は化膿や腫れを伴い、良くなるまでに長い時間がかかる場合があります。また口の中の雑菌により感染することがしばしばあるため、早期に適切な治療が重要です。ほとんどの場合に感染予防で抗生剤が必要になります。
咬まれた傷は決して自宅で放置せず、早めに受診してください。
やけど
やけどとは、熱によって皮膚や粘膜が損傷することで、医学的には“熱傷(ねっしょう)”と呼ばれます。損傷を受けた深さ(表皮・真皮・皮下組織のどこまで及んでいるか)によって『Ⅰ度・Ⅱ度・Ⅲ度』の段階に分けられ、深度が深い場合には病院を受診して治療を受ける必要があるほか、少しでも早く熱の影響を取り除くためにご自身でも速やかな応急処置が必要となります。
Ⅰ度熱傷
(表皮が損傷を受けた場合)
赤くなっただけで水ぶくれができなければⅠ度のやけどです
水ぶくれができず、皮膚が赤くなってヒリヒリするだけの場合はⅠ度熱傷と言って一番軽いやけどです。受診は必要ありません。
Ⅱ度熱傷
水ぶくれができたらⅡ度以上のやけどです
水ぶくれができたらⅡ度熱傷以上のやけどになります。受診する必要があります。
お湯より温度の高い油や火によるやけどは深くなりやすいです。やけどが小さく水ぶくれが破れなければそのまま治るまで保護する方法もありますが、ほとんどの場合治りきる前に破れてしまいます。そうなると感染を起こしやすくなるので水ぶくれの皮の部分を取り除き、やけどの面を覆ってあげる必要があります。また、やけどの深さをしっかり観察するためには水ぶくれを除去して評価する必要がありますので、よほど小さなもの以外は、水ぶくれは除去したほうが良いです。
浅達性II度熱傷
(表皮~真皮の一部が損傷を受けた場合)
I度に比べてはっきりと紅斑や浮腫が見られ、損傷を受けてから24時間以内に、紅色の水疱ができます。この水疱が破れてただれることもあり、痛みを伴うのも特徴です。完治には2~3週間かかりますが、跡が残ることはありません。
深達性II度熱傷
(表皮~真皮深層まで損傷を受けた場合)
真皮の深くまで損傷を受けると、浅達性II度熱傷のときとは違い、白濁色の水疱ができます。また、知覚が鈍くなるため、痛みを感じることもほとんどありません。完治までには3~4週間かかりますが、水疱が破れて潰瘍化したり、さらに悪化してIII度熱傷に移行したりすることもあります。また、完治後も瘢痕が残ります。
III度熱傷
(皮膚全層、およびそれより深くまで損傷を受けた場合)
III度熱傷になると、患部表面が壊死した組織に覆われ、皮膚は白色または黄褐色、黒色になります。知覚はまったく機能しなくなり、痛みを感じることはありません。患部周辺の表皮増殖を待てば自然治癒も見込めますが、多くの場合は植皮手術が必要に。完治後もひどい瘢痕が残ります。
やけどの部位が空気に触れているとヒリヒリしますが、何かで覆うと軽くなります。一般的な絆創膏は空気を通すので、キズパワーパッドなどのぴったり貼り付いて水も空気も通さないものを貼るのがおすすめです。ワセリンを塗ったラップなどを当てても痛みは和らぎます。
Ⅱ度以上のやけどは受診の必要があります。
ラップにワセリンを塗るとさらに痛みが少なくなります。浸出液が出てくるときはラップの上からガーゼやタオルを当てて吸い取らせてください。決してやけどの面にガーゼやタオルを当ててはいけません。ワセリン以外の軟膏も塗らないようにしてください。キズパワーパッドなども有効ですが、やけどは浸出液が多いので1日1~2回は張替えが必要です。
自宅でできるやけど対応(応急処置)
クリニックでの対応
主に湿潤治療を行います。まず、水疱をすべて除去します。
湿潤療法とは、「傷口はきれいに洗って」「消毒しない」「乾燥させない」という3原則を用いた治療の仕方です。
一昔前は、体に傷ができたときは消毒液などの薬を塗れば治るという考え方がありましたが、実際は薬が傷を治しているのではなく、体の自己治癒力が傷を治しています。この「自分の体で傷を治そう」という力は、少し湿っている状態だとよりよく力を発揮できるのです。消毒液は、むしろ自己治癒力を少し弱らせてしまうことも近年わかってきました。そこで、傷口はきれいな水道水で清潔にして、ハイドロコロイド製剤を使用して傷口を湿潤状態にし、早く回復するという治療法がとられることが増えてきたのです。
湿潤療法は人が本来持っている再生能力を高める治療法なので、やけどの治りが早いことが期待できます。水ぶくれを取り除いた後、やけどの深さによって浅い場合(びらん)にはそのまま覆い、少し深い場合(潰瘍)には表面の組織を取り除いてから覆います。浅い場合は2週間以内、少し深いと1ヶ月ぐらいで治る場合が多いです。
やけどをした皮膚からは浸出液が多く出ることがあります。その場合、ガーゼをあてると浸出液を吸い取ったままくっついて固まってしまうため、交換時に皮膚がはがれ出血や回復のさまたげになることが多いです。
通常、湿潤療法を行う際の手順は以下の通りです。
1.傷口をきれいな水道水で洗い流す
2.湿潤治療用の被覆材で傷口を覆い保護および浸出液を外に漏らさないようにガードする
3.傷口の洗浄と被覆を1日1~2回繰り返す
まずは傷口の汚れと細菌を洗い落とすために、流水で洗うことが大切です。次に専用の被覆材(ハイドロコロイド製剤など)を使って、自己修復力を持った浸出液で湿った状態を保ちます。専用の被覆材がない場合はワセリンを塗り、清潔な非固着性ガーゼなどで覆うことでも同様の効果を得られます。
通常、湿潤療法を行う際の手順は以下の通りです。
局所麻酔をして縫合処置を行います。1~2週後に抜糸となります。
対応可能な病院へご紹介させていただきます。
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