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甲状腺外来

Thyroid

甲状腺外来|たけしファミリークリニック|北習志野・習志野台の内科・小児科・皮膚科・アレルギー科

甲状腺とは

甲状腺疾患の治療

甲状腺は、首の喉ぼとけの下にある臓器で代謝に必要なホルモンを分泌しています。副甲状腺は上皮小体とも呼ばれ、甲状腺の上下・左右に合計4個存在する米粒ほどの大きさの臓器です。副甲状腺といっても甲状腺とまったく別の臓器でカルシウムの代謝に重要な役割を担っています。

甲状腺のイラスト

甲状腺のイラスト

甲状腺ホルモンの役割

甲状腺ホルモンの役割

甲状腺ホルモンは、代謝をコントロールし全身の活性化を促進するホルモンです。成長や発育、知能や精神の発達、自律神経の交感神経を活発にし、体温を保など、その役割は多岐に渡ります。

甲状腺の病気について

甲状腺機能異常は、甲状腺ホルモンが過剰に分泌される「亢進症(バセドウ病など)」と、逆に甲状腺ホルモンの分泌が不足する「低下症(橋本病など)」の2つに分けられます。多彩な症状を引き起こすこと、女性の場合は更年期障害の症状とも似ていることから、発見が遅れることも少なくありません。専門医の診断を受けしっかり治療することで症状は良くなりますので、以下のような症状の心配がありましたら一度受診をお勧めいたします。

どんな症状がでる?

甲状腺機能亢進症の症状(ホルモンの分泌が過剰になっている)

  • 安静にしているのに動悸がする
  • 暑がりになり、汗をたくさんかく
  • 指先が震える
  • よく食べているのに痩せてきた
  • イライラしやすくなり、落ち着きがなくなった

甲状腺機能低下症の症状(ホルモンの分泌が不足している)

  • 疲れやすい
  • 体が冷え、寒がりになった
  • 朝起きた時に、顔や手がむくむ
  • 体重が増加した
  • 体が重く、だるくて動きたくない

診断には、問診、触診、血液検査(甲状腺ホルモン検査・甲状腺自己抗体検査)、超音波検査などが行われます。

甲状腺のしこりに気がついたら?

甲状腺に結節(しこり)ができる病気のことを、結節性甲状腺腫と言います。結節性甲状腺腫には、良性と悪性が存在します。
良性腫瘍で最も多いのは腺腫様甲状腺腫であり、次に多いのが濾胞腺腫です。
悪性腫瘍には、乳頭がん、濾胞がん、髄様がん、低分化がん、未分化がん、リンパ腫などがあります。甲状腺悪性腫瘍の約90%は乳頭がんで、しこりが大きくなれば、首が腫れる、圧迫感がある、ものが飲み込みにくい、声がかすれる、といった症状がありますが多くは自覚症状がなく、検診で発見されることが多くなっています。
診断には、触診によってしこりの固さや大きさ、可動性、痛みの有無を調べ、超音波検査を行い、結節の性状を評価します。場合によりCT検査やシンチグラフィーなどの検査、しこりからの細胞採取により病理検査(穿刺吸引細胞診)が行われます。

バセドウ病

バセドウ病は、甲状腺に対する自己抗体(抗TSH受容体抗体:TRAb)が出現し、それが甲状腺を刺激することによって甲状腺ホルモンの分泌が過剰となる病気です。甲状腺腫(甲状腺が全体に腫れるびまん性甲状腺腫)、眼球突出、頻脈が代表的な症状(Merseburg(メルゼブルグ)の三徴)とされますが、3つとも症状が現れない方もいます。甲状腺ホルモンが過剰な状態が続いた場合、心臓に負担がかかって不整脈が起こりやすくなり、心不全に至る場合もあります。
治療方法は、甲状腺の働きを抑制する薬(抗甲状腺薬)の服用が第一選択です。抗甲状腺薬には、白血球減少症や肝機能障害など、重篤な副作用が起こる場合があるので注意が必要です。内服治療で軽快しない場合や早期の寛解を希望する場合などには、放射線ヨウ素による治療や手術療法が行われます。

橋本病(慢性甲状腺炎)

橋本病は、甲状腺に慢性的な炎症が起きる病気で、慢性甲状腺炎とも呼ばれています。甲状腺機能低下症の原因となりますが、全ての患者さんが機能低下症になるわけではありません。炎症の程度が軽度であれば甲状腺機能は正常であり、炎症が進行すると甲状腺の働きが悪くなり、甲状腺機能低下症となります。甲状腺機能低下症の明らかな症状のある方は橋本病の約10%で、約20%は症状のない軽度の低下症で、残りの約70%は甲状腺機能が正常です。
橋本病は、甲状腺の腫大および甲状腺記自己抗体(抗サイログロブリン抗体:TgAb、抗TPO抗体:TPOAb)の両者あるいはどちらかが高値であることによって診断します。甲状腺機能が低下している場合には甲状腺ホルモン剤を服用してホルモンの補充を行います。

副甲状腺の病気について

副甲状腺ホルモンはビタミンDと共に、カルシウムを骨から血液中に送り出したり、腎臓や腸から吸収したりして、血液中のカルシウム濃度を上昇させる働きをします。副甲状腺疾患で最も多いのは、副甲状腺が腫大してホルモンが過剰に分泌され、血液中のカルシウム濃度が必要以上に高くなる副甲状腺機能亢進症です。副甲状腺そのものに原因がある原発性と副甲状腺自体ではなく、慢性腎臓病、ビタミンD欠乏症などの病気が原因で、副甲状腺ホルモンの過剰分泌が起こる続発性があり、以下の様な多彩な症状を引き起こします。

副甲状腺機能亢進症の症状

  • 物忘れが多い
  • 食欲がない
  • 力が入りにくい
  • 多飲・多尿
  • ぼーっとする

診断には、血液検査や尿検査、骨密度測定、腫大した副甲状腺を見つけるために、超音波検査、副甲状腺シンチグラフィー、CT検査が行われます。

治療方法は、原発性の場合には腫大した副甲状腺の摘出が基本となります。二次性の中でも腎臓病が原因である場合は、カルシウム製剤やビタミンD製剤、副甲状腺ホルモン分泌を抑える内服薬、薬物治療で効果がなければ手術が考慮されます。

*「インターネット受付」「お電話でのご予約」は、予約の人数が上限に達した場合は、予約を終了することがございますが、ご了承ください。

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