睡眠時無呼吸外来
Sleep Apnea
〒274-0063千葉県船橋市習志野台6-3-25
睡眠時無呼吸外来
Sleep Apnea
睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは
医学的には、10秒以上の気流停止(気道の空気の流れが止まった状態)を無呼吸とし、無呼吸が一晩(7時間の睡眠中)に30回以上、若しくは1時間あたり5回以上あれば、睡眠時無呼吸と診断をしています。
この病気が深刻なのは、寝ている間に生じる無呼吸が、起きているときの私たちの活動に様々なリスクを生じさせる可能性があることです。
寝ている間の無呼吸になかなか気付くことができませんので、治療には至らない人を含めると日本には300万人以上の睡眠時無呼吸症候群(SAS)の患者がいると推計されています。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)はとても身近な疾患です。下記では睡眠時無呼吸症候群(SAS)について詳しくご案内いたします。
無呼吸を放置すると
睡眠時無呼吸症候群(SAS)によって生じる日中の眠気は、判断力・集中力や作業効率の低下を招きかねません。また眠気ばかりか、睡眠時無呼吸症候群(SAS)によって日中に居眠りも増加します。
「運転中の眠気」の経験割合は、非SAS患者と比較してSAS患者で4倍(40.9%)、「居眠り運転」ではなんと5倍(28.2%)という調査結果が示されています。
脳卒中「脳の血管が出血(脳出血)したり、詰まったり(脳梗塞)する病変」は、日本人において癌・心臓病に次ぐ3番目の死亡原因ですが、死に至らない場合でも、後遺症として麻痺や言語障害が生じる病気です。睡眠時無呼吸症候群(SAS)の重症者は脳卒中の発症リスク(健常者の3.3倍)が高いことが報告されています。
日本高血圧学会の診療ガイドラインでは睡眠時無呼吸症候群(SAS)が二次性高血圧の原因疾患の1つに位置付けられています。
無呼吸状態から呼吸が再開するとき、身体は寝ている状態でも脳は起きた状態になります(覚醒反応)。同時に、睡眠が一時中断状態になり、交感神経が亢進することで血圧が上昇します。本来、寝ている間は副交感神経が優位ですが、閉塞性睡眠時無呼吸タイプ(OSAS)はこうした無呼吸・呼吸再開のパターンを繰り返すために交感神経が活性化され、血圧変動が持続してしまうのです。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)によって生じている高血圧の場合、適切にSASを治療すれば高血圧の改善も望めます。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)が糖尿病を誘発するメカニズムは明確には解明されていませんが、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の重症度を増すごとに、糖尿病を合併する割合が上昇していくとされています。
原因は、「間欠的低酸素血症(低酸素状態と正常な酸素状態が交互に繰り返される現象)」と、無呼吸状態から呼吸が再開するときの「覚醒反応(脳が覚醒した状態)」が糖代謝の異常と関連すると推測されています。
不整脈の一種である「心房細動」は、「心房」という心臓を構成する部分が異常な電気刺激を受け、十分に収縮できない状態になる心疾患です。
夜間の心房細動の発症リスクについて、重症の睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、SASでない場合に比べて4倍以上であったという報告があります。
どういう症状がでるのか
本来、睡眠は日中活動した脳と身体を十分に休息させるためのものです。睡眠時無呼吸症候群(SAS)で睡眠中に呼吸停止が繰り返されることで、身体の中の酸素が減っていきます。すると、その酸素不足を補おうと、身体は心拍数を上げます。脳も身体も断続的に覚醒した状態になってしまいます。そして、寝ている本人は気付いていなくても、寝ている間中、脳や身体には大きな負担がかかり、もはや休息どころではありません。
その結果、強い眠気や倦怠感、集中力低下などが引き起こされ、日中の様々な活動に影響が生じ、下記のような症状が出現します。
(1)睡眠時無呼吸症候群リスクチェック
1つでも「はい」があった場合には、睡眠時無呼吸症候群(SAS)外来の受診をお勧めします。
睡眠時無呼吸の検査費用
3割負担の方で大体3,000円~3,600円くらいです。
入院して行う検査ですので病院によって費用が変わりますが、1泊2日で大体35,000円~50,000円くらいです。簡易携帯検査に比べて金額がかなり高いのですが、入院費用に加えて血圧や糖尿病、不整脈などの検査も同時に行うのでどうしても費用がかかります。
CPAP治療に必要な費用は毎月の診察代と機器のレンタル料関係で、おおよそ3割負担で5,000円程度です。この金額には保守メンテナンスの費用はもちろん、使用状況(空気の流量、SASの経過、マスクの増着状況など)のデータ解析をして医師にフィードバックする機能も含まれています。正しく使われているか、SASの病状は改善しているかが解析を通じて把握できるという点も大きなメリット。
SASは基本的には完治させる治療法ではありませんので、治療中はずっとこの金額がかかることになります。
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