２歳以上の軽症中耳炎に抗生剤必要なし｜ブログ｜習志野台の内科・小児科・皮膚科・アレルギー科

子どもは風邪をひくと中耳炎になりやすいです。熱がなくても耳が痛くなくても鼻水があり風邪っぽい子供の耳を診ると

半分近く中耳炎になっています。

中耳炎=抗生剤投与という方針が昔からありましたが、ここ最近はしっかりガイドラインもでて、軽症で２歳以上の中耳炎は

抗生剤が必要がないということになりました。

中耳炎を起こす原因の８５％はウィルス。また残りの細菌感染にしてもヒブや肺炎球菌が多く、これらはすでに予防接種を

うっており、免疫ができております。ウィルスには抗生剤は全く効果がありません。それどことか耐性菌をつくってしまい、

その子が大きくなってから他の病気にかかることを考えると安易に抗生剤使用は避けたいものです。

じゃあ、軽症って何？というと機嫌も良く、耳も痛がらないで熱が３９度以下でということです。

耳を診てもらって診断を受けることはすごく重要です。風邪をひいたときは是非お子さんの耳を先生に診てもらって

くださいね。もちろん小児科もきちんと耳を診ますから。