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熱性けいれん予防のダイアップ座薬について|ブログ|習志野台の内科・小児科・皮膚科・アレルギー科

熱性けいれん予防のダイアップ座薬について

熱性けいれんを起こすとけいれん予防としてダイアップという薬を処方され、

熱が上がるのに気がついたら、

すぐに座薬を入れなさいと指導されてきました。

しかし、2015年日本小児神経学会からガイドラインが出されました。

実にこの改定は19年ぶりです。

ダイアップを使用する子供は以下の要件を満たしていること。

遷延性発作(15分以上)の既往がある場合」または、

下記のうち2つ以上を満たした熱性けいれんが2回以上反復する場合に、

ジアゼパム(ダイアップ坐薬®)を投与する。

(1)焦点性発作または24時間以内に反復
(2)熱性けいれん出現前より存在する神経学的異常・発達遅滞
(3)熱性けいれんまたはてんかんの家族歴
(4)生後12カ月未満
(5)発熱後1時間未満での発作
(6)38℃未満での発作

ということです。

もう少しわかりやすく言えば、痙攣時間が15分以内であれば、何度熱性けいれんを起こしてもダイアップで

予防する必要はない!ということです。

これは非常に画期的なガイドラインです。熱性けいれんのお子さんをもつ親御さんにとっては

もう熱がでた→すぐにダイアップというのが必要なくなりましたからね。