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あなた独自の医療展開。 「酒」「たばこ」「賭け事」やめなくてもいいんです・・|ブログ|習志野台の内科・小児科・皮膚科・アレルギー科

あなた独自の医療展開。 「酒」「たばこ」「賭け事」やめなくてもいいんです・・

今回はちょっと真面目に昨今の医療についての本音の気持ちを・・・・

求めるのは、かっこよく言えば「テーラーメイド医療」

なんじゃそれ?っとなると

ひとりひとり施される医療が違うっていうことです。

高血圧100人の患者がいれば治療法は100通りあります。

例え同じ薬を処方されているにしても、医者が患者さんに言う会話という

処方箋が違うのです。

そもそも、

医学には「治療のガイドライン」なるものがあります。

つまり教科書です。

糖尿病、骨粗しょう症、うつ病、認知症・・

病名ごとに実は「マニュアル」があるんです。

経験もあまりない研修医の時はマニュアルを横目でチラチラみながら

患者さんと向き合いますが、これは「本当の医療」ではありません。

「医療」とは「医者が様々な技法で治療する」ことだと思っています。

もちろん、医者には医学的知識は必須ですが、医学的知識だけでは

目の前の患者さんを幸せにすることができません。

例えば

喘息もちなのにタバコがやめられない。

糖尿病なのについつい食べ過ぎてどんどん太ってしまう

まあ、いろいろあります。

もちろん、教科書的には

たばこやめろ! 太るな!になります。

でも実際の医療はそう簡単にうまくいきません。

なかなか診断できない病気も多いし、肺に悪いとわかっていながら患者さんは

タバコがやめられないのです。

医者の一言で改善できれば、はっきり言って医療自体がつまんなくなります。

人ぞれぞれの背景、理由があり、困って病院に来るのです。

皆さん、心の中で何が体に悪いとかもわかっているし、病気を診断することが

難しいことも知っています。

医療とは人と人との本音での語らいの中でこそ、いいものが生まれます。

患者さんは医者に遠慮してしまう。医者は自分の価値観だけを押し通してしまう。

そうなると両者はまったく共通点がなくなりますし、単に薬をもらって帰るだけに

なってしまいます。

自分の診察室では遠慮せずにどんどん心の内を話してもらえると嬉しいし、

それがなければいい意味で医者と患者がタッグを組めません。

完璧でなくてもいいんです。

理由があってタバコを吸っている。そして喘息もなかなか良くならない。

でも、めげずにクリニックに来てくれる。

それでいいじゃありませんか。