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小さなお子さんで風邪をひいて呼吸がゼイゼイ(喘鳴)がして、
お医者さんで「喘息かもね」といわれて、予防のお薬をもらっていたりすることは
ありませんか?
ゼイゼイ音が聞こえていても3歳以下の場合は、いわゆる「喘息」と診断することは
大変難しいのです。
乳児喘息とか、喘息性気管支炎とか言われる場合もありますが、小さいお子さんの場合
風邪をひくとウィルスが狭い気管支の奥まで入りこんで一過性にゼイゼイと
喘息みたいな音をだします。また単なる鼻づまりでも同じような音を出します。
つまり、喘息ではない可能性がかなりあります。
一方、3歳以上になり、「喘息」と診断される場合は気管が常に慢性炎症を
おこしています。季節の変わり目とか風邪とかで炎症が一気に悪化したりして
気管支が狭くなり、ゼイゼイと音がします。つまり乳幼児のゼイゼイと全く
機序が異なります。
本当の喘息の原因は何か?
最大の要因はアレルギーです。ハウスダスト、ダニ、タバコの煙、その他に対する
アレルギー反応によって常に気管支が炎症を起こしているのです。
例えてみれば活火山の休止状態でマグマ(発作)は出ていませんが、
常に中で燃えているのです。
喘息と診断された場合は一過性の発作治療だけでなく、炎症を抑えるための長期間の
治療が必要になります。
3歳以下で喘息のお薬を飲み続けていて不安な方は一度薬を中止して様子を
みてもいいでしょう。
しかし、3歳を超えて喘息かな?と心配の場合はアレルギー検査や呼気検査を実施して
本当に喘息なのかを知る必要があります。
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