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アトピー性皮膚炎でのステロイドの使い方(こんな時は皮膚科へ!)|ブログ|習志野台の内科・小児科・皮膚科・アレルギー科

アトピー性皮膚炎でのステロイドの使い方(こんな時は皮膚科へ!)

冬は肌が乾燥してくる季節ですね。

このごろ、「単なる乾燥肌なのか?あるいはアトピー?」という質問がよくあります。

乳幼児のアトピーの診断は結構難しくて生後4カ月にアトピーと診断された80%が

1歳6か月には症状はまったくなくなってしまったり、あるいは3歳児にアトピーと

診断された60%に4カ月では症状がなかったというデータがあります。

乳幼児はそう簡単には診断できないものなのです。

しかし、肌の治療はアトピーであろうとなかろうと変わりありません。

アトピーは実は皮膚科の病気ではありません。どちらかというと内科、あるいは

アレルギー科が一番近いでしょう。

治療についていくつか質問に答えましょう。

<ステロイド剤と保湿剤剤を処方されたが、どの順番で塗る?>

荒れた皮膚にはステロイドを塗るのですが、ステロイド剤にすでに保湿効果のある

ワセリンが入っているので保湿剤を混合したり、あるいは重ね塗りをする必要は

ありません。むしろ、保湿剤で薄めてしまうことにより、ステロイド剤の

効果が減弱するのでステロイドは単独で使いましょう。

ステロイドは1日2回(朝と入浴後)が基本になります。

<どんな時に皮膚科に相談?>

アトピーの治療は皮膚科であろうと治療に精通している内科であろうと用いる薬は

変わりありません。皮膚以外にも生活指導やアレルギーなどのチェックがあったり、

慢性疾患で定期的な通院をしなくてはいけなくなるのと、皮膚以外のアレルギーの可能性

もあるので皮膚以外もしっかり診れるホームドクターに相談しましょう。

ほとんどのアトピーは内科、小児科といったホームドクターの治療で治ります。

どういう場合に皮膚科?となると

アトピーに見えて他の病気の可能性がある場合です。

どういった病気かといえば①皮膚リンパ腫 ②疥癬 などがあります。

いずれにしでも皮膚の組織検査が必要になり、これは皮膚科でないとできません。

アトピーの治療をしてもなかなか治らない場合などはこういった病気を疑います。