認知症のお勉強してきました。｜ブログ｜習志野台の内科・小児科・皮膚科・アレルギー科

今回はグルメや趣味ネタではありません。

お休みをいただいてしっかり医療のお勉強をしてきました。

認知症サポートケアについて都内で２日間缶詰状態に学んできました。

すごい人数の先生方が勉強しに来ていました。

認知症は日本では今後増え続けていきます。

そんな中で認知症を専門に診る医師は非常に少ないのが現状です。

認知症の早期発見といえば、本人が「私、認知症でしょうか？」といってくるケースは非常に少なく

多くが医療者側や住んでいる家族が兆候に気がついて受診するのです。

認知症は放っておくとどんどん進行してやがてそれが元で死に至るという病気である

という講師の言葉が突き刺さりました。

一人暮らしの高齢者で肺炎を患って救急病院受診。肺炎が治るが、実はかなり認知症が進んでいる状態。

そんな患者さんでも実は近くの開業医に毎月血圧のお薬をもらいに行っていた。

いったい開業医は何をやっているんだ！！というようなお叱りもある内容でした。

運転免許にしても７５歳になると皆認知症の検査をさせられるといことからある一定の

年齢になったらかかりつけ医でスクリーニングで認知症をチェックすべきという意見も

ありました。

私は昔市民講演をしていた時に、会場のお年寄りに

「もしあなたが１カ月後にこのうちのどれかの状態になるとしたら、絶対避けたいのはどれ？

①余命３カ月のがん告知　②１０００万借金を背負う　③認知症と診断

と聞いたところ、ほぼ１００％近いひとが③の認知症がイヤというのを今でもしっかり覚えております。

身近な病気であるが、怖い病気。でも予防方法というのがまだまだ科学的に証明されていません。

やはりかかりつけ医がしっかり目の前の病気以外に全身に注意しながら診ていかなくてはいけないんだな

と自戒した研修会でした。