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腸管出血性大腸菌O157について
★腸管出血性大腸菌O157とは
大腸菌は人や動物の腸管に存在し、ほとんどのものは無害ですが、このうちいくつ
かのものは、人に下痢等の消化器症状や合併症を起こすことがあり、病原大腸菌と
呼ばれ、O157もこのグループに入ります。
腸管出血性大腸菌O157は、 VT1、VT2の2種類(あるいはいずれか1種類)のベ
ロ毒素を産生する大腸菌で、出血性の大腸炎を起こします。感染しても健康な成人
では症状が出なかったり、単なる下痢で終わることも多いです。 しかし、乳幼児や小
児、基礎疾患を有する高齢者では腹痛や血便などの出血性腸炎のほか、まれに急性
腎不全、血小板の減少、貧血などの症状を呈する溶血性尿毒症症候群(HUS)を引
き起こすことがあります。
★原因と考えられる食品
加熱不十分な牛肉・ハンバーグ、牛肉のタタキ、ローストビーフ、消毒していない水
(湧水・井戸水など)、殺菌していない牛乳 など
★症状及び発症までの時間
潜伏期間は平均4~8日で、症状は激しい腹痛から始まり、数時間後に水様性
の下痢を起こすことが多いです。
症状が出てから、1~2日後に血性下痢(下血)がみられます。血性下痢は、ほとん
どが血液で、糞便を含まないことがあります。また、溶血性尿毒症症候群(HUS)や、
脳障害を併発することがあります。HUSは、下痢が始まってから、約1週間後に、赤血
球の破壊による、溶血性貧血、血小板の減少及び急性腎不全などの症状が現れます。
重症の場合は死亡することもあります。
★予防方法
調理時、調理前、食事前などに以下を徹底することが大切です。
・生野菜などはよく洗い、食肉は中心部まで十分加熱してから食べる。
・冷蔵庫内の食品はよく点検し、早めに食べる。
・加熱調理済の食品が2次汚染を受けないよう、調理器具は十分に必ずよく洗う。で
きれば、熱湯又は塩素系消毒剤で消毒する。
・調理や食事の前には必ず石けんで手を洗う。
・水道管直結以外の水を飲用あるいは調理に使用する場合は、必ず年1回以上の水
質検査を受け、飲用に適しているか否かを確認する。
・おなかが痛くて、下痢が続いたら、すぐにかかりつけの医師の診察を受けてください。
*「インターネット受付」「お電話でのご予約」「WEB問診」ですが、予約の人数が上限に達した場合は、予約を終了することがございますが、ご了承ください。
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