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考え方のクセをなくす認知行動療法|ブログ|習志野台の内科・小児科・皮膚科・アレルギー科

考え方のクセをなくす認知行動療法

今日は当院で行っている「認知行動療法」をご紹介します。

ある出来事が起きて、その受け止め方は人によって違います。また自分が感じ、受け止め、認知をしてから

人は行動に移します。

例えば、一人で夜道に迷っている場面を想像してください。

10分前に人に尋ねても、なかなか目的地につけません。

今は周りに誰もいません。持っている携帯スマホも通じません。

疲れを感じています。そのときにあなたはどのような考え方が浮かびますか?

「このまま、目的地にたどり着けなかったどうしよう(不安)」

「もっときちんと調べておいたらこんなことにならなかったのに(後悔)」

「道を教えてくれた人がウソ言ったのでは?(怒り)」

あるいは

「もう少ししたら、目印となるものがでてくるだろう(希望)」

などそれぞれ感じます。

このように同じ行動をしても考え方やとらえ方で身体の反応や行動も違ってきます。

認知行動療法ではつらくなったときに頭に浮かぶマイナスの考えを柔軟な

バランスのよい考え方に変えていく治療です。

薬を飲んだり、医療機器を用いて治すのではなくなく、カウンセリングになります。

このような考え方をしなさいとかポジティブ思考にしなさいといった単純なものでなく、

本人に何が問題になっているのか、どうしてそのような考えになるのかを気づかせて

治してゆく方法です。

適応になる疾患はうつ病、気分障害、強迫障害、社会不安障害、パニック障害、PTSDなどです。

実は不眠症や不登校などについても不安障害や気分障害がベースになっていることも多く、

認知行動療法がかなり効果を発揮します。

認知行動療法の「認知」という言葉はいわゆる「認知症」の認知とは全く違うので

認知症の治療ではありません。

認知行動療法は1回で効果が出ないので最大16回まで繰り返し行うことができます。