〒274-0063千葉県船橋市習志野台6-3-25

050-5578-4993(予約専用)

ブログ

Blog

溶連菌感染後の尿検査は不要です!|ブログ|習志野台の内科・小児科・皮膚科・アレルギー科

溶連菌感染後の尿検査は不要です!

溶連菌が流行しております。喉が痛くて、他に咳も鼻水もなく、熱が高いかたは風邪ではなくて溶連菌にかかっている可能性があります。

喉の奥を綿棒でこすって検査します。

さて溶連菌にかかったら原則10日間抗生剤が必要になります。

これはリウマチ熱という合併症を防ぐ目的です。溶連菌のもうひとつの合併症である急性腎炎は抗生剤投与では防げないことがわかっております。

溶連菌後2-3週間後に尿検査実施して腎炎になっていないかチェックすることが以前行われておりました。私も研修医のころはやった記憶があります。

しかし最近の文献やデータでは全員に尿検査は不要ということがわかってきました。

①スポットで尿検査を実施しても腎炎の発症を否定できない

②無症状なのに尿検査でわずかな異常があった場合、困る→精密検査を強いられたりする。

③再診が必要なり、病院にかかることで他で病気をもらう心配がある。こどもを連れてこなくてはいけないお母さんも大変です。

などなどで、当院では無症状の人に溶連菌感染後の尿検査は実施しておりません。