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子どもの中耳炎について|ブログ|習志野台の内科・小児科・皮膚科・アレルギー科

子どもの中耳炎について

子どもはよく中耳炎にかかりますよ。

風邪をひいて耳鼻科に行くと「中耳炎」といわれて

抗生剤を処方されたり、鼻水吸引に通わせらたりすることがあるかと思います。

中耳炎には大きく分けて2つあります。

①急性中耳炎と②滲出性(しんしゅつせい)中耳炎といわれるものです。

風邪などひいてかかるのは滲出性中耳炎が多いです。急性中耳炎の場合は熱が出て耳が痛いという派手な

症状が出るのに比べて滲出性中耳炎は耳閉感程度ではっきりした症状がでません。

昔は中耳炎=抗生剤治療が多かったのですが、今ではワクチンの普及もあり、2歳以上の軽症の

中耳炎の場合は何もしなくても自然に治ってしまいます。

滲出性中耳炎はわかりやすく言えば鼻水が鼓膜の中に貯まった状態。これもほとんどが自然に治ります。

病気の間は鼓膜の動きが悪くなるので「難聴」が心配されるのですが、乳幼児の場合はお母さんが

耳の近くでお話しするので多少の難聴は言葉の発達には影響がありません。だから滲出性中耳炎は

通常は積極的な治療は必要ありません。

学童期にも自然に治りますが、難聴が3カ月以上続く場合のみ、耳鼻科での鼓膜切開の適応になります。

それ以外はカルボシステインといった飲み薬で自然に治ってゆく経過をみていきます。

鼓膜の動きを調べるティンパノメトリーという検査が当院でもすぐにでき、耳鏡とともに

中耳炎を診断することができます。

残念ながら、鼻水をこまめにすったり、あるいは抗生剤やステロイド薬で中耳炎を予防することが

できません。

通常小児科では中耳炎を含めて総合的にお子さんの症状に対応できますので

お気軽にご相談ください。