体がかゆ～い！！原因って何？　お薬ぬってもよくならない場合は？｜ブログ｜習志野台の内科・小児科・皮膚科・アレルギー科

今日は皮膚科のお話です。

当院も皮膚科をかかげているのでたまには「皮膚のお話」もしなくてはいけません。

さて、

体が痒い！！かゆすぎる！！

皮膚科で軟膏もらったけれどこれでいいの？？原因は？

っていう風に困ること多いですよね。

症状別に原因を見ていきましょう。

①まず、足を中心に体全体が痒い。

これはほとんどが乾燥によるもの。

それに交じってアトピー性皮膚炎があります。

保湿剤をたっぷり塗るとよくなります。

またステロイドの入ったお薬がよく効きます。

②部分的にかゆくなり、かいたところが赤く腫れ、翌日には消えている

これは蕁麻疹です。原因はほとんどわかりません。

塗り薬はあまり効きません。

抗アレルギーの飲み薬をしばらく飲む必要があります。

小さなお子さんでも蕁麻疹がでます。

③手、足がものすごくかゆくて、周囲に同じようにかゆがる人がいる。皮膚科のお薬が効かない。

さあ、これは？

皮膚科のお薬が効かないというのがキーです。

実は寄生虫による「疥癬（かいせん）」によるものなのです。

集団発生が有名で、とても感染力が強いのです。

顕微鏡検査で虫を調べます。

④目立った発疹がないが、とにかくかゆい

これまた、難しいです。「皮膚が痒い」→皮膚科ではなくて、内科の病気が原因でかゆくなることがあります。

有名なのが腎臓病。

そのほか、糖尿病や甲状腺疾患、肝臓疾患、血液疾患などでも皮膚がかゆくなります。

怖いことに皮膚が痒いといい訴えだけで、ガンが隠れている場合も過去に経験したことがあります。

体が痒くて困る人は

最初は皮膚科でなく、皮膚も診れる内科（できれば総合診療）にかかることを

おすすめします。

内科的な検査は当然のこと、皮膚のお薬も出すことができます。

どうしてもなかなか治らない難治の場合だけ、皮膚科専門医をご紹介しますが、

実際の医療現場では紹介はごくわずかです。