インフルエンザについてのおさらい｜ブログ｜習志野台の内科・小児科・皮膚科・アレルギー科

寒くなってきてインフルエンザが少しずつでてきました。

さて今回はインフルエンザについておさらいです。

＜どうやって感染するのか＞

主に飛沫感染といってくしゃみ、会話、咳などで半径２メートル以内は感染する危険が

あります。またウィルスが手について口や鼻を触るとそこからも感染します。

潜伏期間は通常２日間。

＜症状は＞

感染すると寒気、倦怠感、筋肉痛、発熱、頭痛が一気にでます。

これは普通の風邪とは違う感覚です。私は前に３年連続インフルエンザにかかりましたが、

午前中は平気で夕方になってものすごくしんどくなった記憶があります。

ご高齢の方は熱が出にくい傾向があります。

＜合併症＞

意識がおかしくなる脳炎や咳と熱が続く肺炎、動悸や息切れを症状とする心筋炎など

があります。インフルエンザと診断されて２－３日たってもしんどい場合は

もう一度受診した方がいいです。

＜診断は？＞

流行期に入ると検査キットを使わなくても、症状と診察である程度は診断できます。

検査キットを多くの場合使うのですが、その精度はせいぜい６割です。つまり

３人に１人は検査キットでも陽性にでないのです。

＜治療は？＞

入院適応だったり、重症化する恐れのある人の場合は抗インフルエンザ薬が勧められます。

その他の場合は抗インフルエンザ薬は約１日間症状を早く治す効果があります。

主に発症から４８時間までに内服した場合だけでそれ以降はあまり効果がありません。

インフルエンザワクチンは発症を６０％減らす効果があります。

ワクチンをうってもかかってしまうことはありますが、重症化が防げますので

どの方にもお勧めです。