〒274-0063千葉県船橋市習志野台6-3-25

050-5578-4993(予約専用)

不眠・イライラ・不安外来

Insomnia,irritability,
anxiety

不眠・イライラ・不安外来|たけしファミリークリニック|北習志野・習志野台の内科・小児科・皮膚科・アレルギー科

不眠外来とは

不眠のイラスト

不眠外来とは寝つきが悪い、すぐ目覚めてしまう、睡眠の質が悪く寝足りない、夜明け前に目が覚めてそれから眠れない、眠ってもすっきり起きられないなど、睡眠に関する問題がある方のための診療を行っています。十分な睡眠がとれていないと日中に過度な眠気に襲われることがありますし、集中力が妨げられ、イライラするなどストレスもたまります。こうしたことから大きな事故やケガにつながる可能性もありますし、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)が低下してしまいます。自己判断で市販薬の服用を続けていると悪化させてしまうことがありますので、睡眠にお悩みがある場合にはご相談ください。

不眠の原因

不眠は、お悩みがある時にも起こりやすいのですが、体内時計のズレ、夜勤のお仕事や時差ぼけなどによって起こっているケースもあります。
睡眠習慣、不安症やうつ病などの精神障害、ストレス、循環器疾患や慢性痛、薬剤の影響などによって発症することも多いのですが、ナルコレプシーなどの病気によって起こっている場合もあります。最近増えているのは睡眠時無呼吸症候群で、この場合はいびき、寝足りない、日中の強い眠気などの症状があります。
睡眠習慣が原因になっている場合は、就寝・起床時間が決まっていない、夜間のカフェイン摂取、深夜の運動などが原因になっていることが多くなっています。また、不眠に対して過度の不安があるとそれが原因で不眠になることもあります。平日の睡眠不足を取り返そうと休日に寝すぎたり、仮眠をとったりなどでかえって眠れなくなることもあります。

診察と検査

睡眠に関するお悩みで日常生活に支障がある場合には、受診をおすすめします。特に上記の症状がある場合は早めに受診してください。
問診で、睡眠パターンや就寝前の習慣、服用している薬や既往症、アルコール・カフェイン・タバコなど嗜好品の摂取、活動レベルなどライフスタイル、特にお悩みの点などについてご質問します。睡眠状態について睡眠手帳への記録をしていただくこともあります。
必要があると判断された場合には、不眠を症状として起こす病気の有無を検査で確かめます。また睡眠障害が疑われる場合には、睡眠ポリグラフ検査・睡眠潜時反復検・覚醒維持検査などができる医療機関をご紹介することもあります。
なお、睡眠習慣やストレス、体内時計のズレ、夜勤のお仕事などによって症状が起こっていると判断できる場合には、特に検査は必要ありません。

事前に確認しておきたい検査

睡眠障害には他の病気が隠れていることがあり、見逃すと深刻な事態を招きかねません。

不眠症の簡易診断(アテネ不眠尺度)

1

血液検査

薬を使った治療を行う前に、肝機能、腎機能、糖尿病については確認しておきたいところです。
また、甲状腺・副腎ホルモンの異常は、不眠の原因となり得ます。
甲状腺ホルモン(TSH、freeT3、freeT4)で異常があれば、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)、甲状腺機能低下症(橋本病)、脳下垂体腫瘍を疑います。副腎ホルモン(ACTH, コルチゾール)の異常は、副腎腫瘍または脳下垂体腫瘍を疑います。その他、抗うつ剤を使用している場合は、低ナトリウム血症は随時確認する必要があります。これらは、血液検査で簡単に検査が可能です。

2

睡眠時無呼吸症候群の検査

日中の眠気の原因として有名ですが、脳卒中、心臓疾患についても、タバコに匹敵する危険性があります。キットを使って自宅で簡単に診断が可能です。

3

脳MRI

脳の異常で直接不眠症になることは考えにくいですが、頭痛を合併している場合、上述のホルモン異常などがあった場合は勧められる検査です。

治療

原因疾患がある場合にはその治療を行い、薬剤の影響で不眠がある場合は処方の変更を検討します。そうでない場合には、原因や不眠の程度に合わせた治療を行います。
一般的に、睡眠習慣を含めた生活習慣の改善と薬物療法を行います。決まった時間に横になる、眠れなかったら1度起きて別室で眠くなるまで過ごす、日中の仮眠をしない、朝日を浴びる、運動を習慣的に行う、夜はカフェインを摂取しないといったことでも改善できることがよくあります。
薬物療法は鎮静薬と抗不安薬が主に使われます。医師の処方によるものであれば安心できますし、新しく登場した薬剤はさらに安全性が高くなっています。ただし、安易な服用は禁物ですから、慎重に見極めて処方しています。服用を突然中止したり、多すぎる服用で問題が起こることがありますので、必ず医師の指示通りに服用してください。呼吸器に問題がある高齢者は、睡眠薬をできるだけ使わない方が安全です。また、運転や危険な作業を行う方は、日中の集中力低下や眠気が起こる可能性がある薬剤は使えません。なお、市販の睡眠薬は医師が処方する薬剤に比べて安全性が劣るものがありますし、副作用や離脱症状などを起こす可能性もあります。特に1週間以上の長期服用はしないでください。

治療にあたり心がけていただきたい内容

生活で注意すること

  • 寝る前6時間はカフェインの摂取を控える:カフェインが体内から代謝されるのに6時間は必要です。
  • 明るいものを控える:光刺激と脳内の睡眠リズムは密接な関係にあります。PC、テレビ、スマートフォンは就寝前2時間は極力控えてください。

睡眠不足を自覚しましょう

布団に入って眠れるまでの正常値は20分前後と言われています。「5分で眠れる」は、睡眠不足または特発性過眠症です。1時間を超える場合は入眠障害と考えます。

薬の特性を理解しましょう

従来のGABA受容体作動薬睡眠薬(ベンゾジアゼピン系:デパス®、レンドルミン®、ハルシオン®などと、非ベンゾジアゼピン系:マイスリー®など)、オレキシン受容体拮抗薬(ベルソムラ®、デエビゴ®)、リズム調整薬(ロゼレム®)の3つに大別されますが、それぞれ全く異なる作用です。
GABA受容体作動薬は鎮静作用を増強し、オレキシン受容体拮抗薬は脳の興奮を抑えることで、それぞれ眠りに導きます。GABA受容体作動薬は、脳が覚醒している状態であっても、強制的に眠らせるため、せん妄(夢遊病や金縛りも含む)が問題となります。また、GABA受容体作動薬の作用として、ふらつきも無視できない副作用です(酔っぱらった時のふらつきと同じ原理です)。一方、オレキシン受容体拮抗薬は、興奮を抑えながら、元々のその人の脳が持つ鎮静作用で眠りに入るため、より自然な眠りに近いとされています。せん妄や依存性が、圧倒的に少ないというデータもあります。今後の不眠症の治療の主役になると予想されます。
世界に遅れをとりながら、国内でもようやく全国的にGABA受容体作動薬を控える風潮が高まってきましたが、眠りについての作用が「体感的に全く異なる」ことをあらかじめ知っておきましょう。GABA受容体作動薬は、強制的に眠りの世界へ誘われる感じ、オレキシン受容体拮抗薬は自分の眠りを強く後押しする感じ、というイメージです。ですから、GABA受容体作動薬に慣れた方は、オレキシン受容体拮抗薬には、は「眠りに連れて行ってもらえる感じ」はほとんど感じられないはずです。ロゼレム®はそもそも眠くなる薬ではありません。昼夜のリズムを作る薬です。そのため、効果が出るには数か月かかると考えた方が良いでしょう。単なる不眠症の治療ではなく、昼夜逆転のリズムを戻すときや、睡眠薬から離脱する時に力を発揮します。

不眠外来のよくあるご質問

睡眠時間はどのくらいが最もよいのでしょうか?

米国で行われた110万人の男女を対象とした「睡眠と死亡率」の調査では、最も死亡率が低かったのは、睡眠時間が7時間の人でした。
必要な睡眠時間については、成長や加齢とともに変化することがわかっています。

小学生では9~10時間,その後20歳頃までに7~7.5時間になります。10歳代では個人差が大きく,7時間で十分な中学生がいる一方で,8時間以上の睡眠が必要な大学生もいます。成人後は必要な睡眠時間はあまり変化せず安定します。

平成28年に総務省が実施した社会生活基本調査委によると、眠るために布団に入っている長さは15~19歳では7.3時間と明らかに睡眠不足であることが分かります。逆に60歳以降どんどん長くなり,70~74歳男性で8.0時間,女性で7.6時間と明らかに長すぎることが分かります。

日中に快適に活動できていれば、十分な睡眠がとれていると考え、睡眠時間にこだわらないようにすることが大切です。

寝酒はダメですか?

アルコール(エタノール)には催眠作用があり、入床前に寝酒すると寝付く助けにはなりますが、夜中に効果が切れ、睡眠の後半では目が覚めやすくなります。

アルコールは睡眠の質を低下させるため、夜間に何度も目が覚めたり、眠りが浅い状態になったりします。トイレに行きたくなって目が覚めることもあります。
また、寝酒が続くと体がアルコールに慣れ、量を増やさないと眠れなくなり、アルコール依存症に陥ってしまう危険性もあります。

不眠が続く場合は、お酒に頼らずに医師に相談してください。

睡眠薬をやめられなくなるのではないか心配です。

「睡眠薬を服用すると、やめられなくなる(依存症になってしまう)のでは…?」と不安に感じる人も少なくありません。

かつて使われていたお薬の中には、依存性の強いものもありましたが、現在使われている睡眠薬は、継続して服用しても強い依存性はないと言われています。
また、眠れるようになってきたら、徐々に薬を減らしたり、薬をやめるようにするなど、医師と相談しながら治療法を選択していくという考え方が主流になっています。

不眠症は慢性疾患ですので、ある程度の期間お薬の服用が必要です。怖がって、お薬をのんだり、のまなかったりするのが一番よくありません。

睡眠薬による治療をして、不眠が改善している患者さんには、休薬に向けて少しずつ量を減らしていく方法(減薬)などもあります。

ただし、症状が改善したからといって、ご自身の判断で急にお薬を中止したり減量したりすると、症状が悪化する場合がありますので、休薬を考える場合は、必ず医師に相談してください。

*「インターネット受付」「お電話でのご予約」は、予約の人数が上限に達した場合は、予約を終了することがございますが、ご了承ください。

問診票ダウンロード

Medical QuestionnaireDownload

Medical
QuestionnaireDownload