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骨粗鬆症・更年期外来
(女性・男性)

Osteoporosis・Menopause

骨粗鬆症・更年期外来(女性・男性)|たけしファミリークリニック|北習志野・習志野台の内科・小児科・皮膚科・アレルギー科

骨粗鬆症自己診断チェックシート

あなたは大丈夫?

骨粗鬆症のイラスト

  • 好き嫌いが比較的多く、栄養が偏りがち
  • 牛乳・乳製品・小魚をあまり摂らない
  • 納豆、豆腐などの大豆製品はあまり食べない
  • 野菜や海藻類、きのこ類はあまり食べない
  • インスタント食品やテイクアウト食品をよく食べる
  • 運動する習慣がなく、体を動かすことがめんどくさい
  • 電車やバスよりもマイカーやタクシーを利用、階段よりエスカレータやエレベータを利用する
  • 晴れの日でも、あまり外出しない
  • 体格はどちらかというと細身
  • 喫煙の習慣がある
  • お酒をよく飲む
  • 家族に骨粗鬆症や股関節の骨折をした人がいる
  • 女性の場合、閉経してるまたは生理不順がある
  • 高齢(65歳以上)である
  • 最近、4cm以上背が縮んだ、あるいは背中が曲がってきた
  • 些細なことで骨折したことがある
  • 健康で骨密度が低いと言われたことがある

あなたはいくつ当てはまりましたか?

以下の結果をご確認ください。

5個以下

現在は心配ありません。
骨密度は食生活に左右されるため、これからも生活習慣に気をつけましょう。

6~8個

将来的に骨が弱くなる可能性があるので、食生活や運動する習慣を身につけましょう。

9~13個

将来的に骨が弱くなる危険性がかなりあるため、日頃から生活習慣に気をつけるとともに、異常があったら医師に相談してください。

14個以上

現在、骨粗鬆症のリスクが高いと考えられます。一度医師に相談をしてください。

骨粗鬆症とは?

骨粗鬆症は、老化などが原因で骨の量が減少し、骨がスカスカになり、もろくなって骨折リスクが高くなる疾患です。
骨に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラル量(骨密度)は、20~30歳頃の若年期をピークに、年を重ねるとともに次第に減少していきます。
この骨密度が減少をきたすことによって、骨粗鬆症と言われる状態になり、背骨が体の重みでつぶれたり、背中が曲がったり、変形による圧迫骨折をきたしたり、ちょっとした転倒で骨折するといった事態を引き起こしがちになります。

正常の骨と骨粗鬆症の骨

骨粗鬆症検診は何歳くらいから受けたらよいのですか?

骨粗鬆症は、高齢の女性を中心に、年々増加の一途をたどっています。患者さんは約1,300万人いると言われます。
骨粗鬆症の患者さんの8割程度を女性が占めており、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が低下する更年期以降には、特に多く見られます。
閉経して、女性ホルモンの分泌量が減少してきますと、骨吸収のスピードが速まるため、骨形成が追いつかず、骨がもろくなってしまうのです。
そのため、閉経を迎える50歳前後から骨量は急激に減少し始め、70歳以上になると2人に1人が骨粗鬆症になっていると言われます。
女性では50歳くらいから骨量が低下し始めます。閉経後は原則として1年に1回ずつ測定するとよいでしょう。1年間に3%以上の減少があるときには、医師の診察を受け、半年に1回ずつ測定をします。このとき治療を受けることもあります。
50歳になる前に一度は骨粗鬆症の精密検査を受けるよう、お勧めいたします。
男性は寝たきりが長かったり、胃腸・腎臓障害などがなければ、70代までは測定の必要はありません。男女とも70代以降は2年おきくらいに測定するのが望ましいでしょう。

骨粗鬆症の年代別有病率

どんな検査をするのですか?

骨密度の測定

MD(エムディ)法

MD(エムディ)法

X線を使って、手の骨と厚さの異なるアルミニウム板を同時に撮影し、骨とアルミニウムの濃度を比べることによって測定します。
診療所などで容易に計測できるため、普及しています。

レントゲン検査

レントゲン検査

主に背骨(胸椎や腰椎)のX線写真を撮り、骨折や変形の有無、骨粗鬆症化*の有無を確認します。骨粗鬆症と他の病気とを区別するためにも必要な検査です。
*骨に、鬆(す)が入ったようにスカスカになること

身長測定

身長測定

25歳のときの身長と比べどのくらい縮んでいるかは、骨粗鬆症を診断するうえでの指標になります。

血液・尿検査

骨代謝マーカーという検査により、骨の新陳代謝の速度を知ることができます。骨代謝マーカーは血液検査、尿検査によって測定されます。骨吸収を示す骨代謝マーカーの高い人は骨密度の低下速度が速いことから、骨密度の値にかかわらず骨折の危険性が高くなっています。この検査は、骨粗鬆症を他の病気と区別するためにも行われます。

診断

1.脆弱性骨折あり

脆弱性骨折:低骨量(骨密度がYAMの80%未満、あるいは脊椎X線像で骨粗鬆化がある場合)が原因で、軽微な外力によって発生した非外傷性骨折。骨折部位は脊椎、大腿骨頸部、橈骨遠位端、その他。

2.脆弱性骨折なし

骨密度値(注1) 脊椎X線像hの骨粗鬆症(注2)
正常 YAMの80%以上 なし
骨量減少 YAMの70%以上80%未満 疑いあり
骨粗鬆症 YAMの70%未満 あり

YAM:若年成人平均値(20-44歳)

(注1)骨密度は原則として腰椎骨密度とする。ただし、高齢者において、脊椎変形などのために腰椎骨密度の測定が適当でないと判断される場合には大腿骨頸部骨密度とする。これらの測定が困難な場合は橈骨、第二中手骨、踵骨の骨密度を用いる。

(注2)脊椎X線像での骨粗鬆症の評価は、従来の骨萎縮度判定基準を参考にして行う。

予防はどうすればいいの?

食事について

骨粗鬆症を予防するためにも、治していくためにも、カルシウムとカルシウムの吸収を助けるビタミンDを多く含む食品を摂ることが大切です。カルシウムは乳製品や大豆製品、小魚、緑黄野菜、海草などに多く含まれています。骨粗鬆症を含めた生活習慣病は、長年の食生活の偏りが大きな原因となりますから、毎日の食事をバランスよく摂ることが全ての病気を予防する基本であることに変わりはありません。しかし栄養に注意している人でも、カルシウムの摂取だけがどうしても不足してしまうのが現状です。
厚生労働省の栄養調査によりますと、現在の日本人は、糖質、脂質、たんぱく質、ビタミン・ミネラルのすべての栄養素を十分摂っていますが、唯一カルシウムだけは所要量に達していません。たんぱく質もビタミンCも摂りすぎるくらい摂っているのです。
そこで、いろいろな種類の食品をバランスよく、しっかり食べることを基本にして、そのうえでカルシウムの摂取を意識して行うことが望まれます。最低限、毎日の食卓にあと200ミリグラムのカルシウム、目安として牛乳1本分、豆腐なら半丁を加えてください。

運動について

若い頃運動をしなかった人や、長い間病気で寝込みがちだった人は、体格がきゃしゃになり、骨が弱く、骨折しやすいことが知られています。無重力の宇宙から帰ってきた宇宙飛行士の骨量が減っていたことも話題になりました。骨を丈夫にするためにはカルシウムを摂ることが必要ですが、それと同じくらい運動が大切になります。
それは、運動で骨に力がかかると、骨に弱いマイナスの電気が発生し、カルシウムを呼び寄せるからです。また、運動は骨の血液の流れをよくし、骨をつくる細胞の働きを活発にします。運動の効用はもう一つあります。運動によって体の筋肉が鍛えられ、身のこなしがよくなると、転びにくくなり、骨折の防止にもつながります。
骨を強くするための運動は、重量挙げのような負荷の大きい運動ほど有効ですが、ふつうは散歩やゲートボールなどの趣味の範囲で十分です。家事で毎日こまごまと動くことでも骨を強くできます。大切なことは、毎日楽しみながら続けることです。

骨粗鬆症のよくある質問

骨密度が低くても自覚症状がありません。治療は必要ですか?
骨粗鬆症の患者さんは、現在我が国で1100万人と推定されています。しかし、病名の知名度のわりには、2割の方しか治療を受けていません。55歳以上の女性の約半分が骨粗鬆症と言われています。これは、非常に多い病気の部類に入ります。
多いだけではなく、場合によってはこわい病気でもあります。それは骨折の原因になるからです。骨粗鬆症が原因となって起こる骨折のうち代表的なものは、脊椎圧迫骨折(背骨がひしゃげるように押しつぶされ、徐々に腰が曲がってしまう骨折)と大腿骨頚部骨折(足の付け根でポキッと折れてしまう骨折)です。背骨の骨折は非常に多く、軽い場合には本人にも骨折していることがわからないこともあります。しかし、何ヵ所も骨折が起こると、極端に腰がまがり(亀背)、お腹に圧力がかかって逆流性食道炎(胃液が逆流して、胸焼けなどが起こる)になったりします。
大腿骨頚部骨折を起こすと多くは手術(骨をつなぎとめる手術)と長期入院が必要です。また、大腿骨頚部骨折は寝たきりの原因の中で(病気としては)脳卒中についで第2位です。そして、いったん大腿骨頚部骨折を起こすと1~2割の方が1年以内に死亡します。手術を行っても1年後に介助なしで外出できるのは3割に過ぎません。そう考えると、こわい病気です。
骨粗鬆症になりやすい体質はありますか?
家族に骨粗鬆症の患者さんがいる場合は、骨粗鬆症になり易い体質であるといえますので注意が必要です。骨粗鬆症の発症には遺伝的要素が認められますが、それと同時に家族の間では食事の好みや運動量など、生活習慣が似ていることも大きく関わっているようです。また、痩せ型の人や閉経の時期が早かった人なども骨粗鬆症になりやすい体質であることがわかっています。特に女性の骨は、ある時期まで女性ホルモンに守られていますが、閉経によりそのバリアが解けると骨も老化しやすくなります。若い頃、過激なダイエットをした人も骨粗鬆症のリスクが高まります。
カルシウムの摂りすぎによる害がないですか?
まずありません。もともと日本人のカルシウム摂取量はアメリカ人の3分の1にしかならないので、摂りすぎによる心配は必要ないほどです。
カルシウムは多くとれば骨に蓄えられて骨を強くするだけです。そのうえ腸の方も十分に用心しています。カルシウムの摂り方が足りないと、腸は効率よく無駄なくカルシウムを吸収しようとします。もし少し余分だと思ったら吸収の能率を落とします。
厚生省では、カルシウム摂取量の上限値を2300ミリグラムに決めています。牛乳約2リットル分です。これはカルシウムを制限するためのものではなく、これだけとっても安全という意味に解釈すべきでしょう。
カルシウム剤を服用していて、もし便秘ぎみになったらそのときは服用量を減らします。

更年期障害とは

更年期とは

更年期障害のイラスト

閉経前後5年の期間を更年期と言います

女性は一生の間に

  • 月経を迎える時期 - 思春期
  • 月経のある時期 - 性成熟期
  • 月経を終える時期 - 更年期
  • 月経を終えてから - 老年期

の4つのライフステージを経験します。
規則的であった月経周期が不規則になり、やがて閉経を迎えます。
個人差はありますが50歳前後で閉経する人が多く、この閉経の時期をはさんだ前後数年ずつの約10年間(一般的に45~55歳頃)を”更年期”と言います。

月経のグラフ

どんな症状がありますか?

日本女性の更年期症状発現の割合

日本女性の更年期症状発現の割合

どんな治療法がありますか?

タイトルが入ります。

更年期障害は身体的因子・心理的因子・社会的因子が複雑に関与して発症しますので、まず十分な問診を行うことが必要です。そのうえで生活習慣の改善や心理療法を試み、それでも改善しない症状に対して薬物療法を行います。
更年期障害の薬物療法は大きく3つに分けられます。

ホルモン補充療法(HRT)

更年期障害の主な原因がエストロゲンのゆらぎと減少にあるため、少量のエストロゲンを補う治療法(ホルモン補充療法:HRT)が行われます。HRTは、ほてり・のぼせ・ホットフラッシュ・発汗など血管の拡張と放熱に関係する症状に特に有効ですが、その他の症状にも有効であることがわかっています。エストロゲン単独では子宮内膜増殖症のリスクが上昇するため、子宮のある方には黄体ホルモンを併用します(エストロゲン・黄体ホルモン併用療法)。手術で子宮を摘出した方には、黄体ホルモンを併用する必要はありません(エストロゲン単独療法)。HRTに用いるホルモン剤には飲み薬、貼り薬、塗り薬などいくつかのタイプがあり、またその投与法もさまざまです。よく話し合いながら、その人に合った最適な治療法を選択していきます。

ホルモン補充療法のメリットについて
  • ホットフラッシュ(のぼせ、ほてり)、発汗などの血管運動系の症状の改善
  • 動悸や知覚異常など自律神経系の不調の改善
  • 閉経後骨粗鬆症の予防と改善
  • 泌尿器生殖器の粘膜が萎縮や乾燥して起こる萎縮性腟炎や性交痛などの改善

その他に以下のような効果も期待されます。

  • 悪玉コレステロールを減らし善玉コレステロールを増やし脂質異常を改善
  • 不眠症状の改善
  • コラーゲンを増やし肌のハリや潤いの改善

漢方薬

漢方薬は様々な生薬の組み合わせで作られており、全体的な心と体のバランスの乱れを回復させる働きを持ちます。多彩な症状を訴える更年期女性に対しては、「婦人科三大処方」とも呼ばれる当帰芍薬散・加味逍遥散・桂枝茯苓丸を中心に、様々な処方が用いられます。比較的体力が低下しており、冷え症で貧血傾向がある方に対しては当帰芍薬散を、比較的体質虚弱で疲労しやすく、不安・不眠などの精神症状を訴える方に対しては加味逍遥散を、体力中等度以上でのぼせ傾向にあり、下腹部に抵抗・圧痛を訴える方に対しては桂枝茯苓丸を、それぞれ処方します。

向精神薬

気分の落ち込み・意欲の低下・イライラ・情緒不安定・不眠などの精神症状が最もつらい症状である場合には、抗うつ薬・抗不安薬・催眠鎮静薬などの向精神薬も用いられます。選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)やセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)などの新規抗うつ薬は副作用も少なく、またほてり・発汗など血管の拡張と放熱に関係する症状にも有効であることが知られています。

プラセンタ注射

保険適応の場合

更年期障害であれば、概ね45~59歳の女性が対象となり、1回1アンプル、週2回までが目安となります。
保険適応外の場合は対象年齢制限がありません。

プラセンタ注射とは

プラセンタとは胎盤のことで、妊娠から出産まで赤ちゃんをに栄養や酸素を届け、守り育てる大切な臓器です。プラセンタエキスには、多くのアミノ酸やビタミン類、ミネラル類などが豊富に含まれており、プラセンタの最大の特徴は自然治癒力の増大と言われています。
医療用に使われているプラセンタ注射薬は、メルスモンとラエンネックの2つの製剤が厚生労働省で医薬品として認可されています。プラセンタ注射の安全性は確立されていますが、プラセンタ注射を一度接種すると献血ができなくなります。理由としては、プラセンタ注射の製造過程で殺菌処理やウイルス不活性化処理を実施しています。しかし、ヒト胎盤を使用しているため、現在の技術で検出限界以下のウイルスが混入している可能性は完全には否定できません。現在までのところは、プラセンタ注射による感染の報告はありません。

プラセンタ注射の効果

美肌効果

血液やリンパの流れを促し、皮膚のコラーゲンを増やします。潤いとハリのある肌への改善が期待できます。

抗酸化作用

抗酸化作用とは、体をサビから守る作用のことです。プラセンタには、様々な病気や老化の原因として知られている活性酸素の働きを抑える働きがあると言われています。

抗アレルギー作用

花粉症、アトピーなどのアレルギーを改善が期待できます。

抗疲労作用

疲れにくくなる、疲れから早く回復できる作用があると言われています。

ホルモンバランスを
整える作用

乱れたホルモンバランスを整える働きがあるため、生理痛や生理前後のニキビ、更年期障害の症状改善を促進します。

肝機能を高める作用

毒素を排出する肝臓の機能が高まるためデトックス効果が期待できます。お酒に強くなる、肌の調子が良くなるといった効果が報告されています。

自然治癒力を
高める作用

自然治癒力、免疫力を高めて細胞を活性化させる働きがあると言われています。

血行改善作用

血液のめぐりが良くなるため、肩こり、腰痛、冷え性、疲れ目などの改善が期待できます。

男性更年期

「最近、やる気がない」「体力が落ちた」「妙に不安になったり、イライラすることが増えた」「夫婦生活が随分減った」「性欲がなくなった」など・・・ 年齢のせいや、日々に忙しさのせいにしていませんか?
”当たり前”とか”仕方ない”で済ませている方も多いのではないでしょうか。
また、時として、精神科の病院で「うつ病」と診断されて、長らく治療を行っているものの、中々軽快しない男性たちもおられます。
このような方々の中には、男性更年期障害(LOH症候群)が隠れていることがあるのです。
そこでこの記事では、男性更年期障害の症状や原因、治療法などをご説明します。

男性更年期障害とは

男性更年期障害は男性ホルモンであるテストステロンの低下により、心身に様々な症状が引き起こされる病気のことを言い、「LOH症候群(加齢男性性腺機能低下症候群)」とも呼ばれています。また女性の更年期障害は閉経前後の10年間に発症する一方で、男性更年期障害では主に40歳代以降に目立ち始めます。ただしホルモンが低下する期間や程度、その時期に個人差があるため、中には60歳、70歳になってから症状を訴える方もいます。また、女性の更年期障害はホルモンバランスが安定してくると症状が落ち着くことがほとんどですが、男性更年期障害は長期にわたって症状と付き合い続ける可能性が高いことも特徴です。

男性更年期障害の症状

テストステロンには骨や筋肉を増強する、性機能を正常に保つ、理解力などの認知能力を高める働きなどがあります。また新しいことへチャレンジする精神力や、リスクを恐れずに決断し行動する力なども男性ホルモンが大きく関わっています。男性ホルモンは全身に作用しているため、テストステロンが低下することで心身両面に主に以下のようなさまざまな症状が現れます。

【身体症状】

  • 筋力低下
  • 勃起不全(ED)
  • 全身倦怠感
  • 多汗
  • 骨粗しょう症
  • 肥満
  • 頻尿

【精神症状】

  • イライラ
  • 無気力
  • 不眠
  • 性欲低下
  • 記憶力、集中力の低下
  • 疲れやすい

男性更年期障害の診断

テストステロンは脳からの指令の下、約95%は精巣、残り約5%が副腎で合成され、血液中に分泌されています。血中のテストステロンのほとんどは性ホルモン結合グロブリン(SHBH)と結合して活性がなく、実際に作用して性機能を正常に保つ働きなどを担うのは「遊離型テストステロン」です。遊離型テストステロンは総テストステロンと比較し、年を重ねるにしたがって減少しやすい傾向があります。
テストステロンは分泌のピークを迎える20歳代から徐々に低下していきます。男性更年期障害は加齢に伴うテストステロンの低下に加え、何らかの原因でテストステロンが急激に低下することにより発症します。テストステロンが低下する原因として、代表的なものはストレスです。40歳代~60歳代は仕事や家庭、親の介護など様々なストレスがかかりやすい時期であるため、男性更年期障害の症状に悩む方が多くなると考えられます。
血液検査で、遊離型テストステロン値をチェックします。前立腺肥大症やがんの有無も治療に関わるため、超音波検査や前立腺がん検査(PSA測定)も行います。
血中の遊離型テストステロン値が8.5pg/ml未満の場合に、男性更年期障害の可能性があります。
8.5pg/ml以上~11.8pg/ml未満は男性更年期障害のボーダーライン(男性ホルモン低下傾向群)とされます。

男性更年期障害の治療法

症状が軽度な場合、その症状に応じた薬や漢方薬などを使用します。

  • 漢方薬…「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」は、疲れやすい、だるいなどの症状に効果が期待できます。
  • 抗不安薬や抗うつ薬…うつ症状など心の症状がみられる場合に処方します。
  • ED治療薬…勃起症状がある場合にPDE5阻害薬を処方します。

症状が重い場合には、以下のように男性ホルモン補充療法を行います。

  • 対象…がんや前立腺肥大症がなく、男性ホルモン値が低い方
  • 種類…注射剤
  • 保険適応…現在の日本では、注射剤(エナント酸テストステロン)のみ
  • 方法…2~4週間に1回の通院で男性ホルモンを投与

治療は短い期間で終える方もいれば、数十年にわたって投与し続ける方もいます。効果には個人差がありますが、筋肉量や骨密度、気分や性欲の改善などが期待でき、注射直後から効果を実感できます。

*「インターネット受付」「お電話でのご予約」は、予約の人数が上限に達した場合は、予約を終了することがございますが、ご了承ください。

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